【報告】EDIX東京予習セミナー開催しました(アーカイブ公開中)
- 学び支援協会
- 4月17日
- 読了時間: 4分
はじめに
全国の教育委員会や学校関係者が参加する大規模展示会「EDIX東京2025」。近年では、GIGAスクール構想の更新や教育DX、生成AIの導入といった動きの加速を背景に、教育現場の最前線で活動する皆様にとって、“情報収集”と“実践的なヒント”を得る場としての期待がますます高まっています。
一方で、特に地方から出張で参加する教育関係者にとっては、時間も移動コストも限られた中で、どこを見て、何を得るかを事前に整理することが成果を左右する大きな要素となっています。
このような課題意識のもと、EDIXの主催者および出展企業をゲストに迎え、“出張を実りあるものにするための予習セミナー”をオンラインで開催しました。
主催者からの“事前に知っておくと得する”視点
登壇:花籠 良 氏(RX Japan株式会社/EDIX事務局)
展示会主催者であるEDIX事務局の花籠氏からは、公式情報だけでは掴みにくい「視察のコツ」や「今年ならではのポイント」が多数共有されました。
「生成AIや教育DXといった注目テーマは、今年はより“実践的な活用提案”が前面に出ており、導入や運用をイメージしやすい展示構成が特徴です。」
また、来場者にとって見逃せないポイントとして、以下のような企画も紹介されました:
授業再現イベント:初日には、小学校の児童と先生による授業の様子を会場内で再現する特別企画を実施予定。「製品説明」だけでなく、「実際の学びの現場の空気」を体感できる貴重な機会。
デジタル庁ブースの初出展:教育データ利活用や今後の方向性を発信する特設ブースが設けられ、注目を集めている。
セミナー申込の重要性:キーノートや公式セミナーは事前申込制で、人気講演は早期に締め切られる可能性も。「視察と講演をセットで計画することで、より深い理解が得られます」との助言も。
さらに、EDIX公式サイトに用意されているカテゴリ検索機能や出展社検索ツールを活用することで、「自分の視察目的に合ったブースが探しやすくなる」といった、視察効率を高めるための具体的な準備術も紹介されました。
教育DXと生成AIの最前線 〜マイクロソフトの提案〜
登壇:青木 氏(日本マイクロソフト株式会社)
続いて登壇した日本マイクロソフトの青木氏からは、教育現場における生成AIの実装状況と、EDIX出展ブースで体験できる内容について具体的な紹介が行われました。
「私たちが提供している“Copilot”は、ただ作業を効率化するだけのものではありません。“思考を助けるパートナー”として、教員や生徒の学びのプロセスそのものに関わる存在です。」
特に注目されたのは、Copilotが備えるAIエージェントとしての進化についての話題です。
教員の授業準備や校務支援の効率化
学習者の目的や文脈に応じた“寄り添うAI”
組織として安全に運用できる管理機能の拡張
「今後、AIは“問いに答えるツール”から“課題達成に伴走する存在”へと変わっていくでしょう。これは教育現場にとっても非常に大きな可能性を秘めた転換点です。」
また、ブースでは実演デモや限定資料の配布なども予定されており、視察時の行動計画に具体的な目的を与える情報が多く共有されました。
おわりに
本セミナーは、EDIX出張参加を控える教育関係者に向けて、視察の“準備”を支援する新しい試みとして開催されました。主催者としては、限られた滞在時間の中で「どこに注目すべきか」「どう行動すべきか」を事前に描けるような情報や視点をお届けできていれば幸いです。
当日の構成は、展示会を知り尽くした主催者による“読み解き”と、出展者からの“実践提案”という二つの視点で組み立てられました。特別な準備や構成を経て実現した本セミナーが、参加者一人ひとりの視察成果の一助となっていたとしたら、それに勝る喜びはありません。
なお、本セミナーの内容はアーカイブ映像として後日公開予定です。EDIX視察前の参考情報として、また教育ICTに関心を持つ皆さまにとってのヒントとして、ぜひご活用いただければと思います。
アーカイブを公開中です
YouTubeアーカイブはこちら>https://youtu.be/XRi0EJTOEgw

